銀行と消費者金融の違い
カードローンは大きく 「銀行カードローン」と「消費者金融カードローン」の2種に分けられます。
カードローンでの借入れを検討されている方は、この2つにどういった違いがあり、どちらで借入れをするのが自分に合っているのか、しっかりと確認する必要があるでしょう。
適応される法律の違い
まず銀行カードローンと消費者金融カードローンの違いとして上げられるのは、カードローン業務において適応される法律が違うという点です。
区分 |
適応される法律 |
銀行 カードローン |
銀行法 |
消費者金融 カードローン |
貸金業法 |
それぞれ上記の法律が適応され、法律により貸付の金額上限・貸付対象が異なります。
銀行法と貸金業法、最大の相違点は、総量規制の有無となります。
総量規制は、貸金業者からの貸付金額を年収の3分の1に制限する法律で、総量規制の対象となるのは、消費者金融が対象、銀行は対象外です。
そのため、消費者金融から借入れを行う場合は、自身の年収の3分の1を超えた額の借入れは出来ないということを認識しておくことが必要です。
\POINT/
総量規制の対象外となる貸付もある
<例外貸付一例>
・個人事業主に対する貸付
・緊急の医療費貸付
<除外貸付一例>
・不動産ローンの貸付
・自動車ローンの貸付
・高額医療費の貸付
上記は総量規制の対象外となり、例外または除外とされています。
※上記のケースに該当している場合でも、支払い能力がないとみなされた場合は貸付ができないという判断に至る場合や、個人事業主に至ってはこれまでの実績や今後の事業計画が審査に大きく関わり、必ずしも審査が通るというわけではないためここは要注意です。
銀行カードローンは高額借入れが可能?
2017年3月頃までは、総量規制の無い銀行カードローンならば、消費者金融で高額の借入れができなかったという方でも借入れが可能となることが多くありました。
しかし現在は過剰融資が問題視されたことにより、銀行独自の規制で貸付の審査が厳しくなってしまったため、総量規制がないとは言えど、高額の借入れは困難になっているようです。
ただし、銀行カードローンは低金利に設定されていること多いのが特徴で、返済額を抑えながらカードローンを利用したいという方は銀行カードローンを検討してみるのがよいでしょう。
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上限金利相場 |
銀行 |
14~17%※年 |
消費者金融 |
17~20%※年 |
審査のスピード
とにかく早く借入れをしたい!そんな方は消費者金融カードローンを選ぶ方が良いといえます。
銀行カードローンに比べ消費者金融カードローンは審査時間が短く、最短で即日審査・即日融資が可能になることも。
銀行カードローンは審査を委託、また警察庁への個人のデータ照会を行う工程があるため、最短でも翌日~2営業日は審査完了までに時間を要します。
また、銀行の審査はかなり厳しいため、審査に落ちるケースも多々あります。
在籍確認方法
銀行・消費者金融問わず、在籍確認はどのカードローンでも行われます。
勤務先への在籍確認がカードローン会社から入りますが、カードローン会社であることは名乗りません。個人名宛てで電話がかかってくるため、勤務先に不審がられるケースもあることは少ないかと思います。
極一部の消費者金融では、書類により在籍を認めてもらえるケースもあるようですが、極めてまれなケースとなるため、勤務先への在籍確認を回避することはできないと考えて、申し込みを行いましょう。
【まとめ】銀行と消費者金融の違い
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銀行 |
消費者金融 |
総量規制 |
無し ※現在、銀行の独自規制により 総量規制外の貸付は厳しい |
有り |
上限金利相場 |
14~17%※年 |
17~20%※年 |
即日融資 |
不可 |
可能 |
在籍確認 |
有り |
有り |
銀行カードローン、消費者金融カードローンそれぞれの違いを理解し、しっかりと比較した上で自分自身にあったカードローンを選択することが大切です。